第2話 運動部が受験で有利な理由

戦略の骨格

第1話で、運動部は受験で不利ではないと書いた。

ここで多くの人がこう思うはずだ。

「理屈は分かる。でも現実は違うのではないか」

練習がある。帰りが遅い。疲れている。
勉強時間だけを見れば、どう考えても不利に見える。

自分も最初はそう思っていた。

むしろ、部活をやっていない人の方が有利に見えた。

放課後そのまま自習室に行ける。
体力も残っている。
毎日安定して勉強できる。

それに比べて自分は、練習が終わる頃にはすでに疲れていた。

それでも、不思議なことがあった。


継続することが、そこまで苦じゃなかった

周りを見ていると、勉強が続かない人が多かった。

最初はやる気がある。
でも数週間するとペースが落ちる。

気分が乗らない日が増える。
気づけば勉強しない日ができる。

これは珍しいことではない。

むしろ普通だと思う。

でも自分の中では、少し感覚が違っていた。

勉強すること自体は、そこまで苦ではなかった。

好きだったわけではない。

ただ、「やるものだ」と思っていた。

今振り返ると、理由は単純だった。

部活で、毎日それをやっていたからだ。

疲れていても練習に行く。
気分が乗らなくても体を動かす。

やる気があるからやるのではなく、
やるから続く。

この感覚は、受験勉強とほとんど同じだった。


部活後の方が集中できることがあった

これも最初は不思議だった。

普通に考えれば、疲れている方が集中できないはずだ。

でも実際には、部活後の方が集中できる日があった。

理由は後から分かった。

部活の後は、余計なことを考える余裕がない。

スマホを触る気力もない。
だらだらする体力もない。

だから目の前のことだけをやる。

短い時間でも、集中の密度が高かった。

逆に時間がある日は、集中が続かないこともあった。

時間がある安心感が、集中を弱くする。

ここで気づいた。

受験は、長時間机に向かう競争ではない。

集中できる状態をどれだけ作れるかの競争だということに。


試合と受験は、思っているより似ている

もう一つ、大きかったのはここだった。

試合の日を思い出してほしい。

緊張する。
ミスもする。
思い通りにいかないことも多い。

それでもプレーを止めることはできない。

次の瞬間に切り替えるしかない。

受験本番も同じだった。

分からない問題が出る。
時間が足りなくなる。
焦る。

でも、その場で立て直さないと終わる。

この感覚に、運動部は慣れている。

本番の中で判断し続ける経験を、すでに持っている。

これは勉強時間では手に入らない。


運動部が不利に見える本当の理由

ここまで読むと、こう思うかもしれない。

「それでも勉強時間が少ないのは事実では?」

その通りだ。

運動部は時間が少ない。

だからこそ、多くの運動部は受験で負ける。

でもそれは、能力の問題ではない。

強みを理解していないだけだ。

継続できる。
集中できる。
本番に強い。

この3つは、本来受験で大きな武器になる。

ただ、それを勉強に変換できていない。


結論

運動部は受験に不利ではない。

むしろ、受験に必要な土台をすでに持っている。

問題は、部活をやっていることではない。

その経験を、受験の戦い方に変換できているかどうかだ。

次は、その話をする。

自称進学校から早慶に受かる人間は、
何を考えて動いているのか。

―――
▶ 次回:第3話(自称進学校から早慶に受かる戦略)
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